食事制限して痩せてもリバウンドが襲ってくるだけ!
ダイエットを志そうとした時、運動が苦手、嫌い、ということから、できれば運動は避けて食事制限だけで痩せたいと思う方が結構いらっしゃるようです。
今まで食べ過ぎの食生活を続けてきたために、太ってしまった方は、適正量の食事に戻すために食事制限をしなければなりませんが、それだけで健康的に痩せようとするには、かなり難しいダイエットになります。
ダイエットを単純に考えれば、1日の総消費エネルギーより総摂取エネルギーを低く抑えれば痩せることができます。
しかし、人の体は、そんな単純にはできていません。
確かに、1日あたりの総消費エネルギーより少なくなるように食事制限し、食欲を我慢して抑えて数週間過ごせば、体重は徐々に減ってきます。
ですが、その体重は、一時的なものでしかありません。
本来、人の体は、毎日の食事から生命を維持するために必要な栄養素とエネルギーを確保していますが、無理な食事制限が続いて栄養素やエネルギーが不足した状態が続くと、体が反応して、逆に少ない摂取エネルギーを体に蓄えようとして働きます。
ようするに、体が飢餓状態と判断して、省エネモードに変わってしまうわけです。
すると、ある時期から、食事制限しているにもかかわらず、体重が思うように落ちなくなってしまいます。
そこで、体重が落ちないからと、さらに、大幅に食事量を減らして、ほぼ断食に近い状態の食事制限にしてしまうと、今度は、体調を崩して病気にかかったりし、さらに、髪が薄くなったり、肌が荒れたりと美容にも悪影響を及ぼすことになります。
そして、大幅に食事量を減らすような食事制限は、いつまでも続けられないので、前の食事量に戻した途端にリバウンドが襲ってきて元の体重よりも激太りするという悲しい結果に終わってしまいます。
これからダイエットを志そうと考えている方は、まずは、こうした体のメカニズムを認識して食事制限だけでは痩せられないということ頭にしっかりと入れておきましょう。
そして、ダイエットの成功は、リバウンドが重要なカギとなります。
では、なぜ、前の食事に戻した途端に直ぐにリバウンドが襲ってくるのでしょうか?
それは、体の中にある筋肉が深く関わっています。
実は、食事制限して減った体重の中身は半分以上が筋肉です。
筋肉量が減ってしまうと、基礎代謝を生み出せなくなって、1日あたりの総消費エネルギーが大幅に低下してしまいます。
それにもかかわらず、前と同じ食事量に戻せば、当然、食べ過ぎの状態となって太ってしまうというわけです。
ですので、リバウンドを避けて健康的に痩せるには、筋肉量がとても重要になるということです。
食事制限して摂取エネルギーを減らすより、運動などで消費エネルギーを増やすことを考え、それに、筋肉量を増やす筋力トレーニングを加えれば、理想的なダイエット法になります。